みなさんこんにちは
『パルスオキシメータ』と聞いて何のことかわかりますか?
ワイドショーやニュースでも度々発信されているので、そのワードを知っている人はいるかもしれません。
簡単に言うと指先などの皮膚に特定の光をあてることで、動脈血酸素飽和度(SpO2)と脈拍数を測定する装置のことをいいます。
本日は『パルスオキシメータ』が何に有効なのか、そして一般家庭でも購入できるのかをテーマにします。
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『パルスオキシメータ』について
前述の通り動脈血酸素飽和度(SpO2)と脈拍数を測定する機器。
1974年に日本光電工業株式会社の青柳卓雄氏らが発明した原理を用いて、後にミノルタカメラ(現在のコニカミノルタ)が『オキシメータ』として特許出願(公開特許公報)を行い製品化をしている。
測定方法として体に針を刺したり切開するなどの行為はなく体に負担をかける事のない技術(製品)は瞬く間に病院やクリニックに広まり現在では在宅医療や登山用に広く使われています。
動脈血酸素飽和度(SpO2)とは
利便性の高い測定機器であることは理解できたがそもそも動脈血酸素飽和度(SpO2)とは一体何なのだろうか?
簡単に言うとSpO2 の S は Saturation (飽和), P は Pulse (脈), O2 は酸素を示しています。
つまり血液中の酸素量と考えていただければ問題ありません。
血液中には酸素を運ぶヘモグロビンがありSpO2 は、血液中(動脈)のモグロビンの何%が酸素を運んでいるかを示します。
96%以上が正常値
95%未満は呼吸不全の疑い
90%未満は在宅酸素療法が必要
この状態を測定するのが『パルスオキシメータ』となります。
いま何故『パルスオキシメータ』が注目されているの?
新型コロナウイルス感染拡大のなか、厚生労働省の医療ガイドラインに重症度の分類を動脈血酸素飽和度を基本として行うように指示されているからとなります。
コロナウィルスの治療(入院)に対応した医療機関が満床になりつつある中、軽症者は自宅待機を余儀なくされている状況があり自身の状況を適切に把握しておきたいという要望の高まりから家庭用の『パルスオキシメータ』が注目されているといえます。
一般家庭でも購入できるの? 使用上の注意いは?
一般家庭用としてメーカーが発売していますので購入することは可能です。
医療機器として分類され認証番号を取得している製品をおすすめします。
▼特許を取得しているコニカミノルタの『パルスオキシメータ』
※一般販売されていますが供給が追いついないため品薄の状況
(2021.01.2調べ)
製品 | PULSOX-Neo |
---|---|
分類 | 特定保守管理医療機器クラスⅡ |
医療機器認証番号 | 230AGBZX00112000 |
製造販売 | コニカミノルタ |
【公式】PULSOX-Neo | コニカミノルタ
▼コニカミノルタ株式会社「パルスオキシメータ知恵袋」
▼日本呼吸器学会 冊子「よくわかるパルスオキシメータ」
医療機関で使用している『パルスオキシメータ』は特定の条件のもと正確に測定できる環境を作っています。
自宅で測定する場合にはより正しい測定を行うために以下のことに注意が必要です。
- 安静にし手を動かさない
- 指先が極端に冷たいなどの末梢循環が悪い時
- マニキュアやネイルなどがされている
- 食事直後、飲酒時、喫煙後
医療機器ではありませんが手軽に健康を基礎管理することのできるスマートウィッチもお勧めです。
まとめ
新型コロナウイルス感染症は自覚症状のないケースや軽症の状況から突然、急速に肺炎が進行し重症化するケースも報告されています。
厚生労働省の医療ガイドラインにもある通り重症化の兆しは血液中の酸素濃度の変化に現れるため、『パルスオキシメータ』で測ることは自己の症状認識よりも早く悪化状況を発見し処置につなげることができます。
ホテル療養のコロナウイルス感染症患者には既にパルスオキシメーターが貸し出されており、一部の自治体では自宅療養者にも貸与されていますが全てのかたに届いてはいません。
今後更なる感染状況の変化に対応していくためには自己防衛の環境を準備しておくことも想定しておきましょう。
高齢者のいる家庭、仕事の都合で感染確率が高いと思われる家庭においては所有を検討しても良いかもしれません。
※パルスオキシメーターは操作が簡単ですが測定値がどのような体の状況を意味するかは既往症を含む病状によって異なるため医師や医療専門の方の判断に従いましょう。
最後までこの記事をお読みいただきありがとうございます。
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