わたしの父
わたしの父は77歳。 無口で融通が利かない頑固親父。
定年まであとわずかという時に持病と生活習慣、ハードな仕事が原因で体調を崩し今に至っています。
家庭をかえりみることができないとか、重要なことから逃げているなんて言われていましたが、仕事一筋で誰もが嫌がる危険な仕事も真面目に取り組んできた人。
幼少時に一緒に出かけたことはほとんどなく、大人になってから一緒に酒を飲み交わしたことは一度もありません。
そんな頑固親父ですが、わたしがいま父に感じる事は「感謝」という気持ちだけです。
そんな父の楽しみの一つは車の運転
高齢者の重大事故が繰り返し報道されている時代。
父の体調面を考えれば運転をする条件が整っているとは言えません。
幾度となく家族のことを考えて運転をやめてくれと一方的に言ってきました。
その父が今年に入り体調を崩し自分の運転で病院まで向かいそのまま即日入院。
その後、入退院を繰り返しましたが今月改めて入院し昨日、手術を行い足の指を全て失いました。
致し方ない事ですが、コロナの影響もあり面会制限、病棟内の管理体制も厳しく父の事は母から様子を聞くのみでまだ話せていなく心配が募ります。
手術前の5月のことです。
人生で初めて父から携帯に連絡をもらいました。
父からの電話
「もしもし」力なくかぼそい声でしたが間違いなく父です。
「どうやら頭がおかしくなってきてしまったみたいだ」
「携帯の使い方がわからない」
「足が痛くて熱が下がらないんだ」
「○○ちゃん（母の名前）と話がしたいんだ」※○○ちゃんなんて初めて聞いた。
たったこれだけの会話ですが理解するまでに20分ほどやりとりがありました。
当然ですが病室から出ることもできず、TVをつけてもコロナの話題ばかり、予防の観点からほとんど誰とも喋らない、携帯使用にあたっても決められた場所でのみ使用許可（そこまで移動できない）といった状態であれば入院して体は良くなったとしても心や頭がおかしくなるのも理解できます。
しばらくあえて元気に笑いながら話を続けていると、
「みんな生活はちゃんとしているのか？」
「兄貴は元気か？」※わたしには兄がいます
と家族の心配ができるくらいになってきました。
そして父から
「車を整理して欲しい」
この時の声の大きさ、そして力強さはいつもの父でした。
わたしは驚いて声がつまりました。
「こんな状態になっちゃ無理だしな。 家族に迷惑かけたらいけないから、任せるのでよろしくな」
一呼吸入れて、明るく元気な声で
「オッケー、あの車ボロだからなぁ、維持費だけかかるし 売れるかわからないけどやっとくよ！！ 車の維持費をタクシーに使ってもお釣りが来るからさ」と。
車の運転はやめようと何年も言ってきたのでいざその時がくると父の楽しみを一方的に奪ってしまったのではないかという想いがよぎりますが正しい判断を父自らしてくれて直接聞けたことに感謝と今後は足の面倒を見ていかないとと強く想いました。
父の車
初度登録年月 2007年7月新車登録
車名（型式） プリウス（DAAーNHW20)
排気量 1.49L (1500cc)
色 シルバーメタリック
走行距離 36,004km
その他（１） 純正HDD NAVI、バックモニター付
その他（２） 修理歴あり、擦り傷あり、塗装剥げあり、車内汚れあり
その他（３） ディーラー整備、禁煙車、ペット無
基本情報はこんな感じです。 13年落ち、それなりに外装の傷と内装に汚れがあります。 唯一のポイントは年式のわりに走行距離が本当に少ないというところでしょうか。 果たしていくらの査定がつくのか。。。
早速査定をはじめて見た
わたし自身は、今まで６台の車を乗り継いできましたので売却は普通の人よりも慣れているかもしれません。
昔だと何も考えずに次の車を購入するディラーへ下取りや買取に出していたと思います。 それはそれで良い面もあるのですが売却額としては損をすることが多い。
今は売る際の選択肢も多数あります。 お世話になったからとかではなくここはシビアに手元に残る金額で決めたい。
特に今回は父の愛車との惜別金になるのでキッチリ以下４つの確認をしていきます。
１、車両を購入したディーラーに買取価格を確認
地元のTOYOTA 5万円
※20年で2台のお付き合いがあったので特別査定とのこと（悲）
２、近隣の買取店で買取価格を確認（２社）
G社 査定つかず
N社 10万円
※G社は過去他店で30万円の査定がついた車の時も￥0-査定で処分は無料引取と言われたことがあるので査定が厳しく少しやり口が怪しいかな。 N社はプリウス専門店もあるので最高価格を出しているつもりですと言ってくれていました。
３、インターネットの一括査定依頼を行い買取査定に来てもらう（２社）
B社 7万円
R社 今後査定予定
※B社は7万円を上司からOKもらったので即決いかがですかの連呼。 R社は今後の売却時に必要な書類などを事前にメール連絡くれた丁寧な対応。（査定は後日）
【6/19追記】
R社は12.5万円で6／19時点で最高査定となりました。
４、カーオークションに出品する
今回初めて出品します。
楽天の愛車一括査定！
を登録していくとオークションを選択することができます。
まとめ
自分の車ではなく父の愛車を売却するので是が非でも良い結果で着地させたい。
現状は10万円の買取を出してくれているN社が優勢ですがオークションでどこまでの金額になるか、今回はここが重要判断基準になりそうです。
ちなみにRakuten Car オークションの模様は別途レビューしますが本日一括査定でオークションを選択した後に、オークション担当者からTEL連絡が来ました。
簡単な確認と説明の後、現物確認のスケジュール調整（明日AM09:00というこちらの都合に調整してくれました）、追って送られてくる事前登録URLの説明。そして気になるオークションは来週6月23日（火曜日）です。
オークションは一般向けではなく業者向けに行われこちらが指定した金額以上で売却された時のみ契約成立となります。
※契約成立時のみ売上金から手数料2万円（税別）が差し引かれます。
今回は少しもで高値で売りたいのでN社の10万円＋オークション手数料2.2万円以上で売りたいので最低価格を14万円くらいには設定したいと検討中。
普通に考えたら売却するには条件が悪い車ですが、どこまでできるか挑戦します。
【6/19追記】
R社が12.5万円の査定をつけてくれましたのでオークションは最低落札金額を15.2万円(落札時2.2万円の手数料が差し引かれるので手元には13万円の最高額が残る)にて登録を完了しました。
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