StayHome 〜包丁研ぎ職人への道〜
自宅に籠もっての生活もだんだん慣れてきました。
今のところ大きな問題もなく普通に過ごしていますが、毎日の家事って大変だと日々痛感しています。
普段はキッチンに立つことが少ない私も料理と片付けくらいは妻から合格をもらえる程度にバージョンアップしたと勝手に考えています(笑)
キッチンで数日前から気になっていることがあります。 我が家の包丁の切れ味。 妻は普通に使っていますが、切りづらいではなく完全に切れないというレベル。
トマトなんかは押しても引いても切れずに上から押し切る感じ。
うちの包丁ってつかいづらくないかなぁ?
前から切れないから、慣れちゃった。
それじゃ明日、砥石でも買って研いでみようか。
。。。。できるの?
できるのかって。。。心の中で呟きました。 それは愚問だ。 出来るはず。 でもやっちまう可能性もある。 いや、これ以上切れ味が悪くなるはずがない。そして答えました。
no problem! 明日、砥石買ってやっておくね!
そういったものの一抹の不安がよぎる。キッチン用具をもしダメにしたら、今後の自宅待機での関係性が危険だ。 今夜は夜を徹してGoogle先生と各種動画でイメージを具現化できるレベルまでHow toをじっくり閲覧するしかない😆
素人が包丁を研ぐまで
早速、布団に潜り込みGoogle先生で各種ブログを閲覧。 初心者向けというブログは山のようにあり読めば読むほど一体どれが正解なのか迷う。 そして行き着いたのが砥石メーカー数社のWEBページと動画。 今回に限っては一般ブログよりもメーカーが発信している情報を頼りにしました。
共通してわかったことを以下の通りまとめます。
砥石の選び方(番手)
荒砥石 | 中砥石 | 仕上砥石 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
種類 | 刃欠け直し用 | 刃先調整用 | 中砥用 | 中仕上用 | 仕上用 | 超仕上用 |
番手 | #60〜#120 | #120〜#240 | #320〜#800 | #1000〜#1500 | #2000〜#6000 | #8000〜#20000 |
ステンレス包丁 | 一般的には不要 | 一般的には不要 | あると便利 | 最初に買うべき番手 | 一般的には不要 | 一般的には不要 |
打刃物包丁 | 一般的には不要 | 一般的には不要 | あると便利 | 最初に買うべき番手 | あると便利 | 一般的には不要 |
他の番手はあればあったで用途はあるのですが家庭で使う分にはそこまでなくても問題なし
参考にしたメーカー
シャプトン株式会社 | SHAPTON
How to | スエヒロ砥石|砥石とシャープナーの専門メーカー
貝印株式会社
松永トイシ
包丁を研ぐために必要なもの
- 切れない包丁
- 砥石 (#1000前後の中砥石)
- 砥石台 (薄手の濡れ布巾で代用も可)
- 新聞紙 (表面がツルツルしていない紙で代用も可)
- 面直し用砥石 (砥石の面を平に直します)
※5は初めからなくてもOK
包丁の研ぎ方(一般的な両刀刃の場合)
- 砥石は10分ほど水につけ空気を抜く
- 切っ先(先端)・真ん中・アゴ(手元)と順番に研ぐ
- 砥石と包丁は上から見たさいに45度の位置に置き刃先を砥石に対して15度程度に保ちを1カ所15往復ほど丁寧に研ぐ
- 表面が終わりバリ(かえり)が出たら、反対にし裏面も同一工程。
- 両面を研いだ後に残るバリ(かえり)は砥石に1回ほど軽く滑らせて落とす。
- 最後に新聞紙を平らなところに広げて包丁を擦り、バリを全て取り除く
★ポイント
- 包丁を研ぐのに強く力を入れる必要はない
- 研ぐ際に速さを求める必要はない
- 研ぐときの角度は十円玉2枚と言われるがあくまでも指標と考える
- 砥石につく黒い汁は滑らかに研ぐのに役立つので洗い流さない
- 包丁にバリ(かえり)が出てきたら正しく研げているサイン
- バリ(かえり)を砥石で落とすときは、研ぐのではなく軽く滑らせるイメージ
- 新聞紙でバリ(かえり)を落とすときは抵抗感がないか確認しながら
- 砥石は徐々に中央部分がすり減るので定期的に面直しを行い常に平らな面を保つ
実際に研いでみた
これだけ調べたので当然砥石は#1000前後の中砥石を購入しチャレンジしているはずと思うかもしれませんが前夜の調査で DAISOの100円砥石が有能であるというブログを多数発見。
こうなると試さずにはいられない。 高性能な砥石でやるのではなく100円という庶民の味方でどこまでできるのかをレビューします!
DAISOで砥石を物色
購入した砥石は片面ごとに番手が違う優れもの。 ただし上記でまとめた必要な番手は網羅していない。
荒目=#120 中目=#320 という代物でしたが、好奇心が勝ったこと。 そしてこの砥石が本来必要な番手であるかないかは妻が知るよしもないということでそしらぬ顔で帰宅し準備しました。
自宅に戻って早速準備
すみません。 前日からシミュレーションしすぎで楽しみで。。 研ぐ前の刃こぼれ包丁など一切撮らず一心不乱に研いでしまい。 終わったあとの包丁で撮影しなおしました😂
力はいらない、丁寧にゆっくり、バリが出るまで!
正しい角度でしっかり研ぐと刃先にバリ(かえり)が出てきます。 手を切らないように刃先を触り引っ掛かりが全体にあれば完璧。
表が終わったら裏も同じ工程を行い反対側にバリが出てきたら、砥石に軽く滑らせてバリをとります。
最後の仕上げとチェック
何故新聞紙?と思っていましたが、やってみると納得できます。 手で感じないバリ(かえり)が新聞紙だと引っ掛かります。 その引っ掛かりがなくなるように力はかけずに擦ることで滑らかな刃先になります。
※包丁の刃先は意外とデリケート。 新聞紙に力強く擦り付けると刃先がまるまり切れ味が悪くなるので、どこまでセーフラインかは一度試してみると良いかと思います。
そして最後に普通紙を取り出して(新聞紙でも構いません)刃先から手元にかけての切り味を試してみました。 「完璧!😎です」
まとめ
DAISOの100円砥石で本当に研ぐことができるのか疑心暗鬼でしたが、ゆっくり丁寧にやればそれなりになります。
また包丁研ぎってやり始めると無心で集中できるので意外と楽しい。
表面にある小さな傷をみていると砥石をいくつか購入してピカピカにしたいという衝動にかられます。
砥石を水につけるところから研ぎ終わるまで、わずか30分程度の作業で自分自身のリフレッシュにもなり、妻にも喜ばれるという一挙両得。
皆さんも是非、チャレンジしてみてください。
最後までこの記事をお読みいただきありがとうございます。
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